第3話 蛇足の蛇足
2026/07/20 13:41 公開
・グロワス十三世
突然グロワス十三世ロールプレイから解放され、呆然としたまま帝国にお持ち帰りされる。
割と素の反応を返すので女性陣の脳をデロデロに溶かす。
なお、大変なのは事態を把握したあと。
自らの運命がより大きな力で転がされてることへの怒りや陛下時代の猜疑心でシャーシャー猫みたいになる。
触れたら……ひっかく。
「結局、あの頃は側近たちのためで! 今は貴方たちのためにいる! 私はそこにいない! もう沢山だ!」
・メアリ
短銃自殺を図ったことで一つの死を迎える。
結果、地に落ち時空から逆流、自分が知るサンテネリとは違う歴史を歩み始めたことを察知し、王を助けるために活動を始める。
亡命したブラウネの助けを借り、帝国のアナリースへ助けを求める。
近衛が動かなかったのは王への不信もあるがバロワの姫の暗躍によるもの、佞臣を掃除するぞ!
後世では売国の毒婦などと呼ばれるが、覚悟の上。
「グロワス様、私は貴方の剣であり盾なのです――国王ではなく」
・アナリース
獣性お咎め教育に負けそうになった時に逆流を受け、結果パーフェクト化した。
仲良し侍従は奪わせない。
いつかサンテネリ王に嫁ぐものだと思いその時のために渇病の治療法確立へ活動していたがフロイスブルの失脚により突然音沙汰がなくなったところにメアリの密告を受ける。
もしもに備えて用意したパーフェクト精兵によって王の強奪というとんでもない仕事を成し遂げた。
スタートダッシュは好調、しかしグロワスくんの『サンテネリ併呑のために私と結婚しようとしている?』という疑惑を晴らすのに年単位で後れを取ることになる。
「私は今度こそ失いません。貴方を」
・ブラウネ
父マルセルを喪い、帝国への亡命を果たした。
メアリに頼られたときは本当に複雑な思いになりつつも繋ぎを取った。
グロワスくんへの慕情と父を失った怒りから内心ぐちゃぐちゃになっているところに帝国に誘拐された呆然自失しおしおグロワスくんを喰らった。
衝撃でうっすらと脳裏に三度目というキーワードが浮かんだ結果、ぐちゃぐちゃの内心を抱えつつもグロワスくんをロックオンする。
「大丈夫です。ブラウネは求めません。ただ、いつでもお側に」
・ゾフィ
王の再度の変貌に政治的に仕方のないことと思いつつ、あの時小鳥さんを褒めてくれたことだけは嘘ではないと信じている。
ガイユールのためにはどうするべきか、陛下の周りの"お友達"を排除して、ガイユールの血筋をルロワ朝に……とか色々考えていたが、その前に王が帝国に誘拐された。脳が壊れる。
出遅れたが、"お友達"はすでにいなくなった今こそ好機、負い目も不信もない身でグロワスくんの心に食い込みにいく。
「お父様に我儘を言って会いに来ちゃいました! あの頃の怖い方々もいなくなったので!」
・レスパン
大いに憎悪した不正の根源が突然いなくなるというショックで逆流を受ける。
グロワスくんという絶好のプロレス相手がいないという窮地に立つも、数十年かけ現代社会知識を活用しつつも偉大な思想家としてサンテネリ共和国の設立を成し遂げる。
そしてサンテネリの行政委員長として、陛下があの陛下だったのか、その疑問を解消する機会を掴み取る。
「確かに俺は語りました。でも、これは貴方が語るべき言葉だった」