タテガキ

2おまけ

2026/07/05 13:46 公開

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 アルパケットで隣のサークル主だった🅰️さんからの、巻物みたいな感想。

「ちょっとまって。ちょっとまってくださいよ。何なんですか? えっ、あの、これは……これ、
読んでいい奴ですか?」

「読みました……感謝……この世の全てに……」

「作中作の中身、全部読みたいです。特にこの、『いまやアントワン三世だった男は、ユニウスに
与えられる「赦し」が唯一の生きる意味になっていた。──王としての重圧を取り払い、ユニウス
に与えられる褒美を待つだけの存在に身を落とすことが、かくも甘美な響きを持って我が身を侵食
するとは誰が予想出来ただろう。そしてユニウスも、この男が自らの声に応え、到底男であれば耐
えられぬ恥辱を受け入れ『ユニウス、お前がいなければ私は』と肩を震わせる様にゾッとするほど
暗い歓びを覚えていた。……最初はただ、この男の心を折る為にこの屋敷に連れてきたはずだった。
それが今や、ユニウスを蝕む猛毒と化している。この国で一番の魔力を持つ男を支配する猛毒の悦
びは、美酒よりも美女よりも強烈にユニウスを誘った』ってあるじゃないですか……。いやこれ、
先生成人向け作品も別名義か何かで書きませんか? もしくはすでに名義あったらガチで、俺本当
に読みたいんです。助けてください。助かる命、あります──」

「コメディパートだと、作中で、アントワン三世が苦笑しながら『私の妻たちには知られたくない
な』って言うじゃないですか? あれ、アントワン三世も、奥さんたちに知られたら首謀者八つ裂
きどころじゃないな……って思ったかもしれない感があって好きで。ユニウスのガチギレシーンも
好きでしたね~! キレる理由が作中作で自分のことを好き勝手書かれている方じゃなくて、作中
作の王に対する扱いの酷さと、ユニウス陣営がこれを流すほどの恥知らずと思われることっていう。
近くにいた仲間に『探せ』『許してはおけない』って吐き捨てて本を机に叩きつけて去るのとかめっ
ちゃ解釈一致でした」

「ドムサブってお題でチラ見せされる作中作シーンが全部、全年齢なのになんか匂い立つ色気があっ
てドキドキしてきた。俺、アントワン三世とユニウスのこと、そういう目で見ちまうよ……プロパ
ガンダの説得力がありすぎる……こわい……」

「ドムサブの良さって、信頼関係から来ると思ってるんですけどこの作中作のユニウスとアントワ
ン三世、一周回ってガチでお互い唯一無二みが出てません? 特にアントワン三世がユニウスから
『私は【王】なる不正を憎むが、この矮小で臆病な私の犬を憎む理由がどこにある』って言われて
思わず涙を流してしまうシーン、これ情けなくて泣いたとも見えるし、嬉しくて泣いたとも見える
し、作中作ユニウスからの告白すぎて……このプロパガンダがやばい……」

「作品の中では普通にアントワン三世もユニウスも若干『怪文書だ……』って気持ち悪く思いなが
ら対処してるギャップも良いですよね。ユニウスはずっと『我が王への侮辱』って点でブチギレて
いて、でもユニウスは作中作ユニウスの行動について特にコメントしてないっていう。あ、すみま
せんちょっとしてましたね。でもユニウスは、『立場が違えば私達は……』と一人っきりの部屋で
こぼすだけで、立場が違えばどうなりたかったのか、友なのか、それとも何かもっとデッカい感情
からきてるのか、作中作のアントワン三世が泣いたシーンと同じく読者の想像に委ねるようになっ
ているのが良い……アントワン三世側はプロパガンダについて『嫌われるとこういう本も出てくる
んだなあ……』くらいで引いてるのも対照的に感じます」

「俺はこの二人はBLにはならないと思っているけど、デカ感情は大好きなので……」

「あ、それでこれ、先生。企画参加するんですよね!?」

「載せないのは世界の損失すぎる。作中作である理由も最悪のプロパガンダで、両陣営にとって本
当に迷惑だから、ってのがいい。片方だけなら、漁夫の利じゃないけど利用しちゃえってなる所が
両方にガチ被害になるから実質共闘してるとこ、マジで好き。オタクは普段は敵同士が共通の敵相
手に牙を向く所見るの大好き」
(おわり)